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シャープレシオで投資信託比較

投資信託の成績を評価するものとして「シャープレシオ」という評価指標があります。ここでは、そのシャープレシオとはどういった評価指標であり、具体的にどんな意味があるのかを分かりやすく解説していきます。

シャープレシオとは

シャープレシオは一定の超過収益を得るために必要なリスクを大きさを数値化することでそれぞれの投資信託がリターンを得るために冒したリスクの大きさを数値化するための指標です。計算式は以下の通りです。

(過去の運用実績-無リスク資産の利回り)÷リスク(標準偏差)

過去の運用実績・・・過去一定期間におけるファンドの利回り
無リスク資産の利回り・・・一般には長期国債の金利(長期金利)が用いられます
リスク・・・そのファンドが一定期間における価格のばらつき(変動幅)

過去の運用実績は数字をみれば分かります。また、無リスク資産とは聞きなれないかもしれませんが、リスクをとることなく得られる利益ということになります。

この過去の実績から無リスク資産のリターンを差し引いたものが「超過収益」となります。

リスク(標準偏差)とは、過去の騰落率のばらつきをあらわします。具体的な計算方法は以下のようにして行われます。

・過去の騰落率の平均値を計算します。(1)
・過去の各年度ごとのリターンを求めます。(2)
・「(2)-(1)=偏差」と呼び各年度ごとの偏差を求めます(3)
・(3)を二乗します。(4)
・各年度ごとの(4)を合計します。(5)
・(5)を計算年度の数で割り、その平方根(ルート)を出します→(標準偏差)

以上がリスクの計算になります。ものすごくわかりにくいかもしれませんので、具体的な数字を出しながら標準偏差を求めていきましょう。

例えば、以下のようなファンドAとファンドBがあったとします。

 
1年目
2年目
3年目
平均
ファンドA
+30%
+50%
-20%
+20%
偏差
(30-20)=10
(50-20)=30
(-20-20)=-40

上記における偏差を合計すると当然0になってしまいます。そこで偏差を二乗してマイナスを取り除いてあげます。すると1年目:100、2年目:900、3年目:1600となります。

そしてこの三つの数字の合計は2600となり、これを3年度分ですから3で割ります。(2600÷3=867)さらに、これは二乗して求めたものなので、平方根(ルート)を出すことで元に戻します。すると29.44となります。この29.44がこのファンドAの標準偏差となります。

つまり、このファンドAは29.44%のぶれが生じるリスクがある投資と判断されます。

投資において「ぶれ」はリスクです。つまり、でるだけぶれが少ない運用ほど安全性の高い運用といえます。仮に、1年目から3年目まで+19%、+20%、+21%で運用され場合の平均値は当然20%ですが、この場合の標準偏差は0.81%となり、ほぼリスク無く運用ができたということになります。

この標準偏差は分母となりますので、シャープレシオはリターンに対するぶれ幅として数字が小さいほど少ないリスクでリターンを得ていると判断することができるのです。

 

シャープレシオを使って投資信託を比較しよう

それでは、具体的にシャープレシオを使って投資信託を比較してみましょう。ちなみに、投資信託の評価会社(モーニングスター社など)では、一部の投資信託の過去3年におけるシャープレシオを公開しています。

シャープレシオが活躍するのは、リターンが近い投資信託の比較です。片方のリターンが+5%でもう片方のファンドのリターンが0%というファンド同士を比較する上ではあまり有効ではありません。

さらに、過去のリターンがマイナスの場合、リスク(標準偏差)が大きなファンドほどシャープレシオが小さくなるという問題点をはらんでいますので、原則としてリターンがマイナスのファンドを評価する場合は使うことはできません。

しかしながら、投資信託を評価する上でリターンに対するリスクを測定するのはファンドの安定性を見る上でかなり使える指標ですのでぜひ活用しましょう。

 

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