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分配金は利益ではない、投信の落とし穴

投資信託で受け取ることができる分配金、投信で人気が高いのはこの分配金が多く出されるタイプの投資信託なのですが、この分配金だけに注目して投資をすると結果的に儲かっていなかったということになりかねません。今回はこの投資信託分配金の落とし穴についてまとめていきたいと思います。

分配金(利回り)だけで投資信託を評価してはいけない!

投資信託販売の現場では投信の「利回り」にフォーカスして提案されることが多々あります。
特に毎月分配型の投資信託のように分配型のファンドでは顕著です。

中には年5%を超えるような利回りの分配金実績があるような投資信託もあるようです。

この利回り5%のからくりを見ていきたいと思います。

  1. 投資信託の利回りは過去の実績であり将来を約束するものではない
  2. 投資信託の利回りは「元本の減少」を加味していない

この二つが大きな問題点といえます。

 

投資信託の利回りは過去の実績であり将来を約束するものではない

投資信託などで出ている利回りの計算元の分配金は過去の実績によるものです。
そのため、あくまでも将来でる分配金を約束したものではないという点に注意が必要です。

たとえば、前回は毎月20円の分配金が出ていたのに、状況悪化により分配金が10円に減少するということだってあるわけです。

 

投資信託の利回りは「元本の減少」を加味していない

これが一番大きなポイントです。
投資信託の利回りはあくまでも、分配金だけで計算されたもので、元本(基準価格)の減少分は考慮していないということです。

たとえば、基準価格が5000円の投資信託に投資をしたとします。分配金が年に250円でれば利回りは5%ということになります。

しかしながら、この基準価格が1年後どうなっているかはこの計算の対象にはなっていないのです。たとえば、基準価格が5000円から4800円にまで減少していれば分配金から評価損を差し引くと実質的な収益は50円にしかならないわけで利回りは1%にまで低下してしまいます。

「そんな極端な話が・・・」と思われるかもしれませんが、特に毎月分配型の投資信託では蛸はし配当状態になっているファンドが数多く存在します。

これは実質的にみると、元本を払い戻しているだけで決して運用益と評価することはできないわけです。

多くの毎月分配型ファンドの基準価格が設定当初の価格である一万円を大きく割り込んでいることはその証拠ともいえます。
下記は投資信託の中でも人気の高い分配型の投資信託です。いずれも高配当で知られている投資信託で設定時の基準価格は10000円でした。それが今ではいくらの基準価格になっているのでしょうか?

基準価格は2013年1月8日のもの。

いずれもかなり大きな基準価格の減少となっています。このことからも多くの分配型がたこ足配当を行っていることが分かるかと思います。

投資信託の分配金を評価するのであればこうした基準価格の減少も加味した上での利回りを評価する必要があります。

 

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