成功報酬型の投資信託「楽天みらいファンド」
2014年よりスタートするNISA(少額投資非課税口座)を見越した商品開発に動いている模様です。NISA口座はその特徴として「分配金」として外に放出すると非課税メリットが失われてしまうため、投資信託でも分配金を抑制して基準価額の増大をはかるファンドが増える見込みとなっています。
信託報酬(管理手数料)の成功報酬化
投資信託の手数料において大きな割合を占めている「信託報酬(管理手数料)」。「日本の投資信託は三流」でも書きましたが、この手数料水準は世界的に見ても相当割高な水準と言われています。
このコストの高さが日本の投資信託普及の妨げになっていると思うわけですが、この信託報酬について「成功報酬型」の投資信託が登場しました。「楽天みらいファンド」です。
運用成績が良くなかった場合、信託報酬は年0.21%に押さえられます。基準価格が過去最高額を上回るとその上回った分の12.6%が信託報酬に上乗せさせるという形になっています。あ(ただし、最高でも年1.05%まで)
こうすることで「どの時点で投資信託を買った人でも利益が出ない限りは低い信託報酬がかかる」ということになります。
こういった形の投資信託は投資家にとって魅力的といえます。
しかしながらこの投資信託がおしいと思う点は下記の点。
・販売手数料:3.15%
というわけで、購入時のコストは相変わらず高いままです…。
また、償還日が2023年に設定されているタイプの投資信託ですので、購入して超長期で保有質続けるというのは無理です。
成果報酬型ファンドの問題点・評価
問題点は「超ハイリスクな投資に手を出す恐れがある」ということです。
運用者からすれば一定の成果を上げれば利益が増え、失敗しても最低限の利益は補償されているわけです。
となれば、ギャンブル的な投資をして、うまくいけばラッキー、失敗してもいたくないという状況になってしまうわけです。
こういったインセンティブが働くことになりますので楽天みらいファンドに対する個人的な評価は高くありません。
投資信託の投資において2022年現在で最もお勧めできるネット証券です。
現在は三井住友カード(クレジットカード)と連携しており、クレジットカードでの積立投資ができ0.5%〜2.0%のポイント還元があります。
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