ノーロード投信はコストが本当に安い?
ネット証券などを中心に販売高が増加しているノーロード投資信託ですが、ノーロード投信=手数料コストがゼロというわけではありません。ここでは、ノーロード投信=お得が本当なのかを徹底検証していきます。
投資信託のコストは全部で三つある。
まず、投資信託に投資をする上でかかるコストは大きく三つあります。
・販売手数料
投信を購入する際にかかる手数料。概ね1.05〜3.75%程度が一般的です。この販売手数料が0%(無料)のファンドをノーロード投信と呼びます。この手数料は購入時の一回だけです。
・信託財産留保額
ファンドの解約時にかかる手数料です。概ね元本の0.5%程度が一般的ですが、無料のものもあります。信託財産留保額がかかるのは一回だけです。
・信託報酬
投信を運用するためのコストです。ファンドにより違いがあり、概ね年0.5%〜3%程度となっています。ファンドの運用報酬ですので「毎年」必要です。
ここで大切なのは、できるだけコストをかけたくないから、ノーロード投信を選択するという選択字体は間違っていませんが、それならトータルコストも考えるべきという点です。
通常の投信A |
ノーロード投信B |
|
| 販売手数料 | 3.15% |
0% |
| 信託報酬 | 1% |
3% |
| 1年間の総コスト | 4.15% |
3% |
| 2年間の総コスト | 5.15% |
6% |
| 3年間の総コスト | 6.15% |
9% |
投資信託はどちらかというと短期よりも中長期投資を目的としています。それでは、実際に投信Aとノーロード投信Bのコスト推移についてみていきましょう。
当初1年目のコストは投信Aが販売手数料+1年間の信託報酬で4.15%。対するノーロード投信は信託報酬のみの3%でノーロード投信の勝ちとなりますが、翌年からは信託報酬が積み重なり、ノーロード投信のコストのほうが投信Aを上回ってしまいます。
もちろん、このように、ノーロード投信の信託報酬が総じて高いというわけではありませんが、手数料コストを抑えるためには、表面上のコスト(販売手数料)だけでなく、信託報酬や信託財産留保額まで含めたトータルコストを考えるようにしましょう。
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※投資信託の取り扱い本数などは2012年1月調査時点のデータとなっております。


