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ノーロード投信はコストが本当に安い?

ネット証券などを中心に販売高が増加しているノーロード投資信託ですが、ノーロード投信=手数料コストがゼロというわけではありません。ここでは、ノーロード投信=お得が本当なのかを徹底検証していきます。

 

ノーロード投資信託って何?

ノーロード投資信託というのは、購入時に販売手数料という手数料がかからないタイプの投資信託のことを指します。MRFやMMFなどの公社債投信もノーロード投資信託ですが、一般的には通常のオープンエンド型の株式投資信託で販売手数料がかからない投資信託のことを「ノーロード投資信託」といいます。

手数料がかからないってことは、お安く買えるってこと?
というお話ですが、確かに手数料がかからないので安く買えます。ただし、ノーロード投資信託が必ず、ノーロードではない投資信託と比較して手数料が安いかといえばそうでないのです。

それは投資信託の手数料が全部で「三つ」あるからです。
ノーロードとはいっても、あくまでも「販売手数料」という手数料の一つが無料なだけで他の手数料がかかってきます。

 

投資信託のコストは全部で三つある。

まず、投資信託に投資をする上でかかるコストは大きく三つあります。

販売手数料
投信を購入する際にかかる手数料。概ね1.05〜3.75%程度が一般的です。この販売手数料が0%(無料)のファンドをノーロード投信と呼びます。この手数料は購入時の一回だけです。

信託財産留保額
ファンドの解約時にかかる手数料です。概ね元本の0.5%程度が一般的ですが、無料のものもあります。信託財産留保額がかかるのは一回だけです。

信託報酬
投信を運用するためのコストです。ファンドにより違いがあり、概ね年0.5%〜3%程度となっています。ファンドの運用報酬ですので「毎年」必要です。

 

ここで大切なのは、できるだけコストをかけたくないから、ノーロード投信を選択するという選択字体は間違っていませんが、それならトータルコストも考えるべきという点です。

 
通常の投信A
ノーロード投信B
販売手数料
3.15%
0%
信託報酬
1%
3%
1年間の総コスト
4.15%
3%
2年間の総コスト
5.15%
6%
3年間の総コスト
6.15%
9%

投資信託はどちらかというと短期よりも中長期投資を目的としています。それでは、実際に投信Aとノーロード投信Bのコスト推移についてみていきましょう。

当初1年目のコストは投信Aが販売手数料+1年間の信託報酬で4.15%。対するノーロード投信は信託報酬のみの3%でノーロード投信の勝ちとなりますが、翌年からは信託報酬が積み重なり、ノーロード投信のコストのほうが投信Aを上回ってしまいます

もちろん、ノーロード投信の信託報酬が総じて高いというわけではありませんが、手数料コストを抑えるためには、表面上のコスト(販売手数料)だけでなく、信託報酬や信託財産留保額まで含めたトータルコストを考える必要があります。

当サイトでは売れている投資信託について「人気投資信託ランキング」で評価を掲載していますが、ここにも販売手数料や信託報酬を載せています。

たとえば、純資産の多いグローバルソブリンオープンはノーロードとしてる証券会社が多いものの、信託報酬は1.3125%と高水準です。

実際に投資信託を購入するときにはこの信託報酬という手数料もしっかりと調べるようにしてください。

 

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