信託報酬 / 投資信託の手数料
信託報酬(しんたくほうしゅう)とは、投資信託を運用する投信会社や販売した証券会社などが毎年受け取る手数料のことを指します。実際には投資信託の運用財産の中から自動的に差し引かれますので、追加的に投資家が費用を支払うわけではありませんが、実質上は評価額の下落という形でコストを負担しています。
信託報酬のしくみ
「投資信託とは」のページで投資信託の具体的な運用をするのが「運用会社」であると説明しました。信託報酬とは、具体的にファンド(投信)を運用する運用会社に対して支払う手数料のことです。信託報酬は販売手数料のように、売買時にかかるのではなく、運用資産の中から自動的に差し引かれます。
この信託報酬は「運用会社」「販売会社(証券会社・銀行)」「管理会社(信託銀行)」の3社がそれぞれ一定の割合ずつを受け取るようになっています。
いわゆるノーロード投資信託と呼ばれるファンドが「手数料がかからない投資信託」として販売されていますが、こうしたノーロード投資信託は「販売手数料」がかからないだけで、信託報酬については普通に徴収するようになっていますので、注意してください。
信託報酬はファンドごとに異なる
信託報酬の金額は投資するファンド(投資信託)によって異なります。信託報酬がいくらくらいなのかは、投資信託の目論見書に記載されています。なお、一般的には、
・アクティブファンド:信託報酬が高い
・ファンドオブファンズ:信託報酬が高い
・インデックスファンド:信託報酬が低い
・ETF(上場投信)・公社債投信:信託報酬がかなり低い
というようになっています。なお、MMFやMRFなどにも信託報酬はかかっています。(ごくわずかですが)
信託報酬の計算方法と差し引かれる時期
信託報酬の計算は日々行われます。例えば、年間の信託報酬が2%の投資信託があったとします。この場合、0.0055%の信託報酬が毎日計算されます。
また投資信託の信託報酬は通常純資産額に対してかかります。投資信託は価格が変動する商品を扱っていますので、ファンドの時価(純資産額)を毎日値洗い(決算)して、その純資産に対して毎日信託報酬が課せられることになります。
例えば、投資しているファンドの時価が今日は120万円、明日は115万円の場合、初日の信託報酬は66円、翌日の信託報酬は63円となります。
ただし信託報酬、日々基準価格から差し引かれています。そのため、実際投資家がその負担を意識することはほとんどありません。つまり、新聞などに提示されている投資信託の価格は既に信託報酬の額を差し引いたものとなっています。
つまり、10,000円の基準価格のファンドがあったとして、ファンドの中身の株価等が全く変動しなかった場合、毎日0.0055%ずつの元本が減少していく計算になります。
ちなみに、各投資信託が発行しているマンスリーレポートなどには実際に徴収した信託報酬の金額が明記されますので、そちらを参考にしてみてもよいでしょう。
信託報酬はどこでチェックできる?
信託報酬の金額については、各投資信託の運用会社などが公開しています。主だった投資信託の信託報酬をいかに記載します(2010年6月現在)
| 投資信託名 | 信託報酬の金額と備考 |
| グローバルソブリンオープン (毎月決算型) |
・純資産総額に対して年率1.3125%(税抜1.2500%) |
| ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) | ・純資産総額に対して年率1.155%(税込) ファンドオブファンズなので、組み入れているファンドの信託報酬の割合によって信託報酬が上下します。 |
| ダイワグローバル債券ファンド (毎月分配型) |
・信託財産の純資産総額に年1.3125%(税抜1.25%) |
| マイストーリー分配型 | ファンドの純資産総額に年0.798%(税抜年0.76%)の率を乗じて得た額がお客様の保有期間に応じてかかります。 実質的にご負担いただく信託報酬率 (信託報酬にファンドが投資対象とする投資信託証券の信託報酬を加えた概算値※)は年1.45%±0.20%程度(税込除く成功報酬)です。 |
純資産総額に対して、年率0.9975%(税込み)を乗じた金額 |
上記を見てもらっても分かるように、各ファンドによって信託報酬の率は随分違っています。
特に、信託報酬が結果的に高額になるのが「ファンドオブファンズ」と呼ばれるタイプの投資信託です。この問題についてはコラム「ファンドオブファンズは手数料の二重取り」をご覧下さい。
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※投資信託の取り扱い本数などは2012年1月調査時点のデータとなっております。


