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フリーETFは買いなのか?

auカブコム証券では「フリーETF」と呼ばれるETF(上場投資信託)を販売しています。そもそもETFは証券取引所で普通の株式と同じように売買できる投資信託です。この売買には通常、株式の売買手数料と同じ金額がかかるのですが、auカブコム証券はそれを一部「無料」としているわけです。
今回はこのフリーETFについて、具体的に考察していきます。

ETFとは一体どんな商品なの?

まずはおさらい、というかETFのしくみを解説します。詳しくは「ETFとは」のページをご参照ください。ETFは「株と同じように売買できる投資信託」です。証券取引所に上場しており、銘柄コードが割り当てられています。常に取引されているので、リアルタイムに売買できます。

普通の投資信託と違って、すぐに売買できるため日ばかり(デイトレード)をすることもできます。 ただし、原則としてパッシブ運用のみでそれぞれ特定のベンチマークに対して連動するように作られています。

 

フリーETFってどういう商品?

上記のETFの売買には通常「証券会社が定める株式の売買手数料」がかかります。普通の投資信託の買い付けにかかる「販売手数料」のようなものです。

ということは、フリーETFというのは投資信託の「ノーロード投資信託(販売手数料無料投資信託)」と同じようなものにあたるわけです。

フリーETFは手数料が無料ですので、仮に1円でも株価(投資口価格)が上昇すれば売却して利益が出せます。こんなにいい条件のETFはありませんよね。

でも、落とし穴はないのでしょうか?

 

フリーETFの問題点

最初にフリーETFの存在を聞いたとき、そんな商品があり得るわけがないと思いました。絶対に何か落とし穴があるはず。と。

なぜなら、フリーETFという商品は販売する証券会社(この場合auカブコム証券)に全くと言っていいほどメリットがなく、デメリットしかない商品だからです。
いやいやノーロード投資信託があるくらいだからフリーETFがあってもいいじゃないか?と思われるかも知れませが違います。

ノーロード投資信託の場合、販売会社(証券会社)は販売手数料は受け取れなくても「信託報酬」は受け取ることができるのです。ですから、SBI証券マネックス証券などはポイント制度などを使って自社で投資信託を「保有し続けてもらいたい」と考えているわけです。

しかしながら、ETFの場合信託報酬は販売会社に支払われません

ですから、auカブコム証券には1円も入ってこないのです。これじゃあシステム運用費などの費用が無駄になるだけなのです。

 

フリーETFの取り扱い銘柄

ファンド名 コード 取引所 投信会社 売買単位 手数料
MAXIS トピックス・コア30上場投信 1344 東証 三菱UFJ投信 10株 無料
MAXIS 日経225上場投信 1346 大証 三菱UFJ投信 1株 無料
MAXIS トピックス上場投信 1348 東証 三菱UFJ投信 10株 無料
MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 1550 東証 三菱UFJ投信 10株 無料
JASDAQ-TOP20上場投信 1551 大証 シンプレクス 10株 無料
国際のETF VIX短期先物指数 1552 大証 国際投信 1株 無料
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド 1349 東証 SSgA 1株 無料
MAXIS S&P東海上場投信 1553 名証 三菱UFJ投信 10株 無料
SPDRR S&P500R ETF 1557 東証 SSgA 1株 無料
国際のETF VIX中期先物指数 1561 大証 国際投信 1株 無料
MAXISトピックスリスクコントロール(5% 1567 東証 三菱UFJ投信 10株 無料

など

一応、銘柄を見てなんとなく理由はわかりました。

三菱UFJ投信、国際投信はいずれも「MUFG」です。auカブコム証券も「MUFG」のメンバーですね。たとえば、MAXIS 日経225上場投信については日経平均株価と連動するETFですが、出来高が野村や大和が作っているETFと比較して高くありません。

そういった意味で、ETFの販売増のためのテコ入れといった感じでサービスを提供しているのでしょう。グループとして考えるのであれば、無意味とは言い切れないですからね。

だからといってもフリーETFが悪いわけではありません。MAXISのETFの信託報酬(運用経費)は他のETFと比較しても安い状況にあるので投資家にとっては有利です。

そのように考えると、基本的に、「買い」で問題ないと思います。

ちなみにフリーETF(手数料無料のETF)となるのは前述の通りauカブコム証券のみです。

>>auカブコム証券の公式ホームページはこちら

 

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