ETN(上場投資証券)
ETNは名前はETFに似ていますが、少し違う商品です。投資信託ですらありません。ETNは価格が株価指数や商品価格などのベンチマークに連動する商品という点ETFと同じですが、仕組み自体は債券となっています。
ETNとは何か?
ETNは特定の指標(ベンチマーク)となる、農作物価格、畜産物価格、株価指数などに価格連動する金融商品です。ETNは証券取引所に上場しており、普通の株式と同様に売買することができます。価格もリアルタイムで変動します。
ここだけ聞くと「ETF」とほとんど同じ内容の見えます。ただし、ETFはETNでは下記の点に違いがあります。
ETNは債券(リンク債)の一種であり、ベンチマーク(商品価格等)に対する裏付けを持たない。
これでどのような違いがあるのでしょうか?ETFと比較しながらETNの商品性を詳しく見ていきましょう。
ETFとETNの違い
- 発行体の信用リスクがある
まず、ETNは債券であるため、発行会社が存在します。そしてその発行会社が破綻した場合、債券価格は通常ゼロになることから発行会社の「信用リスク」が存在することになります。これはデメリットですね。
- 裏付け資産が必要ないのでETFでは難しい指標にも連動できる
ETNは裏付けとなる原資産を保有する必要がありません。そのため、ETFでは難しいような農作物価格や、投資規制がある新興国株価指数などにも連動させることが可能になります。これはメリットです。
- トラッキングエラーが発生しない
ETFの場合、現物資産を保有しているため、指数に100%連動させることが難しいです。日経平均株価のETFの場合でも連動率は100%ではありません。この差を「トラッキングエラー」と言います。ETNの場合は原資産を持たないため、手数料等を除きトラッキングエラーが発生しないというメリットがあります。
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