投資信託入門講座投資信託コラム>投資信託のクレカ積立でポイント目当ての投資のメリットとデメリット

投資信託のクレカ積立でポイント目当ての投資のメリットとデメリット

寄稿者:しょうこちゃん(ポイント投資家)

投資信託のクレカ積立が広がっています。2022年6月現在だとSBI証券、楽天証券、auカブコム証券、マネックス証券と大手ネット証券が次々と参入しています。そんな投資信託のクレカ積立は投資家にとっては大きなメリットがあります。 うまく活用していきましょう。

一方で、そんなクレカ積立においてポイント目当ての投資という方法も実はよく利用されています。純粋な投資というよりもクレカ積立で受け取るポイントだけを目当てにするような運用法となります。その可否やメリット、デメリットを紹介したいと思います。

 

クレジットカードを使った積立投資

クレジットカードを使った積立投資は昔からありましたが、その多くはクレジットカードに登録されている銀行口座を利用した実質的な口座振替でした。

そうではなく、実際のクレジットカードを通じて決済ができるようしたのはtsumiki証券が初めてです。これはマルイがエポスカードを使って投資する専用の証券会社として立ち上げました。

それとほぼ時を同じくして楽天証券も自社のクレジットカードである楽天カードを使った投信積立のサービスを開始しました。

投資家サイドとしてはクレカ積立によってクレジットカードのポイントが付与されることが最大のメリットです。1%のポイント還元があるということは実質的には1%の値引き価格で投信を購入できるのと同じことですからね。

その後、楽天証券が投資信託の残高を大きく伸ばしたことから、SBI証券やマネックス証券、auカブコム証券といった他の証券会社もクレカ積立を開始しました。

 

クレカ積立をポイント目当てに投資することの可否

クレカ積立について多くの証券会社が参入したことである問題が浮上しました。

それは「そんなに積立をする余力はない」というものです。
各社ともクレカ積立の上限は毎月5万円と決めています。

ところが、tsumiki証券、楽天証券、SBI証券、auカブコム証券、マネックス証券と仮に5社でやるとすれば毎月25万円の積立が可能です。そんなに毎月積み立てできる人はごく少数でしょう。

一方で、これらの投資信託積立では1%程度のポイント還元がもらえることが多いです。それを利用(?)して、積立はするけれども投資信託はすぐに売却して実質的にポイントだけを獲得するという方法が使われています。

仮にポイント還元率が1%だとすれば、毎月25万円の投資でもらえるポイントは約2500円。年間にすると3万円になります。

毎月の資金も都度売却をすれば、資金の使いまわしが可能です。必要資金25万円で年間3万円相当のポイント獲得があれば年率換算だと12%にもなります。投資信託の価格変動リスクはありますが、このリターンはリスクリターンで考えるとかなり有利になると思います。

 

クレカ積立をポイント目当てにやるデメリット

一方のデメリットを考えてみましょう。

  • クレカ枠の現金化にあたらないか?
  • もらえるポイント以上の変動があるのではないか?

クレカ枠の現金化にあたらないか?

リスクとして考えらえるのはクレジットカード会社側のカード規約の現金化に該当しないか?というものです。クレジットカードの現金化はカード会社は禁止行為としてあげています。投信を購入して即売却というのは現金化と同じことじゃないか?という意見はあろうかと思います。

とはいえ、ここで購入しているのは投資商品であり、投資商品の売却時期については投資家の判断をそれが妨げてはなりません。すぐに売却したとしても、それは投資家の投資判断になります。現金化を予防というのであれば、エポスカード(×tsumiki証券)がやっているように、クレカ積立の売却分はカードの支払いが済んでから返金というようにすればよいだけです。

 

もらえるポイント以上の変動があるのではないか?

このリスクはあります。

時として相場は大きく変動するので仮に1日しか保有していなかったとしても数%程度の株価変動はあることです。それがマイナス方向に動けば損をする可能性もあるのではないか?というのはもっともです。

このリスク(デメリット)を回避するのであれば債券型の投資信託やバランス型で債券の比率が多い投資信託などを選んでおけばこのリスクは小さくできます。

私のブログ記事の「国内債券型投資信託の1日あたりのリスクとクレカ等でのポイント目当て投資の期待リターン」で国内債券型ファンドの1日ごとの変動率(リスク)を計算しています。低リスク型のファンドを選んでおけば大きく損をするリスクは小さくできるでしょう。

 

ポイント目当ては否定しないけど、中長期的に見れば積立が強い

ポイント目当てのクレカ積立は否定しません。

特に投資初期の人にとってはリスクが小さく高い実質利回りで運用できる方法だからです。しかしながら、これが最強だとは思いません。なぜなら投資できる上限があるからです。

投資は複利ですから、長期的には積立してちゃんと運用する方が10年後、20年後には大きな果実となるでしょう。ポイント目当てのクレカ積立というのは、あくまでもサブ的なもので、これ以上は運用できないという場合に利用するのが適切かなと思います。

私自身も実は併用しています。クレカ積立で実質ポイント目当てになっている証券会社もあれば、ちゃんと毎月積み立てをしている証券会社もあります。うまく使い分けをしていきましょうね。

しょうこちゃん寄稿者:しょうこちゃん(ポイント投資家)
ポイントを使った資産運用を行うポイント投資家。ポイント運用、ポイント投資やポイ活を通じてポイントを使ってお得に資産形成や投資を行っています。
ブログ(ポイント投資の攻略ブログ)
twitter(@showchan82)

 

今回紹介されたネット証券とクレカ積立

SBI証券
三井住友カードを使ってクレジットカードを使った積立投資ができます。ポイント還元率は0.5%〜2.0%とクレカによってことなります。

マネックス証券
マネックスカードを使ってクレジットカードを使った積立投資ができます。ポイント還元率は1.1%と高いです。

楽天証券
楽天カードを使ったクレカ積立ができます。ポイント還元率は1.0%

auカブコム証券
auPAYカードを使ったクレカ積立ができます。ポイント還元率は1.0%ですが、UQユーザー、auのユーザーにはボーナスポイントもあります。¥

 

 

SBI証券

投資信託の投資において2022年現在で最もお勧めできるネット証券です。

現在は三井住友カード(クレジットカード)と連携しており、クレジットカードでの積立投資ができ0.5%〜2.0%のポイント還元があります。

また、投信マイレージという投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる仕組みも用意されており、現在のところその還元率はネット証券の中でも最高水準です。 現在はTポイント、Pontaポイント、dポイント等とも連携してのポイント投資も可能となっています。

>>SBI証券公式ホームページ

>>SBI証券の詳細情報をもっと見たい

 

投資信託人気証券会社
SBI証券
ネット証券最大手。投資信託の購入でポイントも貯まる「投信マイレージサービス」が人気。海外ETFも充実。
投資信託入門講座 カテゴリー
投資を始める前に
投資信託の基礎知識
投資信託の種類
投資信託のコスト
投資信託の選び方
投資信託と証券会社・銀行比較
投資信託クチコミ・評判
ポイント投資の活用法
投資信託コラム ←イマココ


投信入門講座 運営情報・リンク
お問い合わせ・運営情報
リンク集