ロボアド投資・自動投資でおすすめの証券会社比較

投資信託に中長期投資をするうえで重要な要素として挙げられるのがアセットアロケーション(資産配分)です。リスクに対して最も高い期待リターンを得るというのは投資信託で資産形成をしていくうえで重要な要素です。

その一方で、金融・投資のプロフェッショナルでもない私たちが常に最適なアセットアロケーションを考えるというのは難しいことですし、さらに維持するということになるとさらに難しくなります。

そこで注目されているのが「ロボアド」です。フィンテック(金融とITの融合)の中でも注目されている分野で正式には「ロボアドバイザー」と呼びます。

近年では証券会社を通じて個人投資家に対してもこうしたロボアドバイザー(ロボアド)が普及しつつあります。ここではそんなロボアドから各証券会社を比較していきます。

 

最適なアセットアロケーションをロボアドにアドバイスしてもらう

アセットアロケーションは資産配分のことです。

資産をどのように配分するかというルールにあたります。投資では分散投資が重要といわれることが多いですが、これは「投資信託で分散投資を行う必要性」でも説明している通り、値動き(相関性)が異なる複数の資産(アセットクラス)を組み込むことで、期待リターンを維持したままでリスク(価格変動の大きさ)をセーブするということを期待するものです。

こうした運用方法は機関投資家では当たり前に行っているものです。 たとえば日本の公的年金(GPIF)は下記のように運用しています。

  • 国内債券:43.13%
  • 国内株式:19.80%
  • 外国債券:13.14%
  • 外国株式:19.64%
  • その他:4.3%

上記のように投資するアセットクラスを分散させることでリターン(収益性)は維持したままでリスクを減らしているのです。

なお、上記の配分は公的年金という特性上、安全性の高い運用ですね。

 

アセットアロケーションを考えるのは超大変

最適なアセットアロケーション(資産配分)を行う必要があるのですが、そうはいってもそれを一般の個人投資家が行うにはレベルが高すぎます。

投資商品(アセットクラス)ごとのリスクとリターンの分析を行い、・それぞれのアセットクラスの相関関係の分析をする必要があります。そのうえで、それぞれの組み合わせによる期待リターンとリスクをプロットして配分割合を考える……。こんなの普通の人にはできません。

また、仮にできたとしても相場というものは刻刻と変化するものなので、最適なアセットアロケーションを組むには、常にバージョンアップが必要になります。

 

ロボアドはこうした分析を行ってくれるロジックツール

そこで登場したのがロボアドです。

ロボアドは上記のような分析や投資ロジックを検証する人工知能です。もともとは大手の機関投資家などが開発したツールが出発点なのですが、フィンテックと呼ばれるように金融とITの融合が叫ばれているように、ツールが一般の投資家にも開放され始めています。

ロボアドを利用すれば、あなたの資産状況や取ることができるリスクの大きさに合わせて最適なアセットアロケーションを自動で検証することができます。

2016年には多くのネット証券が個人投資家向けにロボアドを利用したサービスの提供を開始しています。上手に活用していきましょう。

 

ロボアド投資の種類は大きく2つ。自動投資と投資提案

ロボットアドバイザーを利用した投資サービスは大きく二つに分類できます。
一つは自動投資サービス、もう一つは投資提案(投資情報の提供)サービスです。

 

自動投資サービス

資産を預けておく、あるいは積立をした資金の投資を完全にシステム(AI)にお任せしてしまうというものです。ロボアドでは投資対象は投資信託またはETF(上場投資信託)が使われることが多いのですが、その購入から売却(リバランス)まですべてシステムにおまかせできるというものです。

投資判断や売買などの手間がかからないので楽といえば大変楽ですね。最初の初期設定さえしてしまえばあとは自動で資産運用ができてしまいます。

なお、こうした自動投資サービスは投資一任勘定(ラップ契約・ファンドラップ)という契約をする必要があります。

ちなみにこうしたロボアド利用の自動投資サービスはいわゆる「ファンドラップ口座」というサービスの中の一つに挙げられます。

自動投資(ファンドラップ)の場合、運用において投資残高に対する手数料が必要になるというのがデメリットといえます。2017年現在では各社とも1%程度としています。

 

投資提案(情報提供)サービス

こちらのメリットは「無料」であるという事です。

多くはいくつかの質問(あなたのお金に関する考え方や投資経験、投資のリスクについての理解度や運用する資金の性質や余裕度など)をすることであなたの取ることができるリスクを判断し、アセットアロケーション(資産配分)を提案してくれます。

代表的なサービスとしては松井証券の「投信工房」、auカブコム証券の「FUND ME」、SBI証券の「FundRobo」があります。

どちらのほうが優れているといったものではなく、どちらもツールなので自分の運用方針や投資スタイルに合わせて選択するとよいでしょう。

以下では実際にネット証券などが提供しているロボアド投資サービスを紹介、比較していきます。

 

各社の投資信託のロボアドの詳細・比較

2016年に本格スタートをしたロボアド(ロボットアドバイザー)による投資サービスは現在いくつもの証券会社や専門サービスが登場しています。

それぞれで特徴や力を入れている部分に違いがありますので上手に活用しましょう。

 

WealthNavi

米国ETFを使ったロボアドサービスです。
中長期の資産運用であれば個人的にはもっともおすすめできる投資商品だと思います。

投資対象は以下の米国ETFです。

・VTI (米国株)
・VEA (日本や欧州など先進国、除く米国)
・VWO (新興国株)
・AGG (米国債券)
・TIP (物価連動債)
・GLD (金)
・IYR (米国不動産)

上記のETFをリスクレベルに応じて組み合わせて投資をする形になります。低リスク運用なら債券などの比率が大きくなり、高リスク運用なら株式の比率が大きくなるといった具合です。

低コスト運用の米国ETFを利用しているというのが大きな特徴で、デタックスという税制まで加味した運用が行われます。

米国ETF投資になるので、米ドルの為替リスクが伴うことになりますので、運用に米ドルの影響が大きくなります。

短期での解約を前提とするような運用には向かないので中長期資金で投資するのがベストです。

>>WealthNavi詳細情報

THEO(テオ)、THEO+(テオプラス)

お金のデザイン社が運営しているロボアド運用サービスとなっています。THEOカラーパレットという運用額、利用に応じての手数料値引きがあるのが特徴的です。

ドコモなどと提携して、THEO+ドコモなども提供しており、dポイントプレゼントなどの還元施策も用意されています。

>>THEO詳細情報

LINEスマート投資(ワンコイン投資)

皆さんご存知のLINEがfolio社と連携して提供しているロボアドサービスです。お任せ投資となっており、投資先は一つとなっています。

LINEポイントとの連携(LINE Pay)があり、投資でポイントが貯まっていくのも強いです。

>>LINEスマート投資(ワンコイン投資)

楽ラップ

日本の追加型投資信託を使って自動運用をしてくれるファンドラップサービスとなります。 大手ネット証券では初となるロボアドバイザーを利用した投資サービスです。

低コスト運用を行っているインデックスファンドを中心に投資かごとのリスクレベルに応じたアセットアロケーションを提案してくれます。

WealthNaviと違い、国内の投資信託を使うので理解はしやすいかと思います。

>>楽ラップ詳細情報

マネラップ

マネックス証券+セゾン+バンガード投資顧問による国内外のETFを使ったロボアド自動投資サービスです。

最大の特徴は「投資目的」にフォーカスをした運用ツールで、目標への達成状況に応じてリスクレベルを上げる(下げる)ような提案をしてくれます。

>>MSV LIFE(マネラップ)詳細

投信工房

松井証券によるロボアドバイザーを使った投資助言サービスです。こちらは自動投資をするのではなく、あくまでも資産配分を提案してくれるツールになります。

質問に回答していくだけで、おすすめの投資信託が表示されていくというものです。それに従って一括投資や積立投資などをすることもできます。

>>投信工房詳細情報

 

個人的に一押しなのはやっぱりWealthNaviですかね。米国ETFは確かに良い商品なのですが、普通に売買仕様と思うとネット証券で買っても最低5ドルほどの手数料がかかるので、少額の積立投資に向きません。

WealthNaviなら売買手数料は無料(1%の年間コストに込々)なので積立投資がしやすいです。

 

SBI証券

投資信託の投資において2022年現在で最もお勧めできるネット証券です。

現在は三井住友カード(クレジットカード)と連携しており、クレジットカードでの積立投資ができ0.5%〜2.0%のポイント還元があります。

また、投信マイレージという投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる仕組みも用意されており、現在のところその還元率はネット証券の中でも最高水準です。 現在はTポイント、Pontaポイント、dポイント等とも連携してのポイント投資も可能となっています。

>>SBI証券公式ホームページ

>>SBI証券の詳細情報をもっと見たい

 

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