5000本を超える投資信託からどうやって選ぶ?
実際に証券会社などに口座を作って投資信託を選ぼうとすると投資候補として表示される投資信託が1000本単位で表示されてしまう。このなかから一つの投信を選ぶなんて大変!と思われるかもしれません。ここでは、5000本超える投資信託の中から投資信託を選ぶためのざっくりとしたコツを紹介します。
ちなみに、5000本というのは比喩表現です。2015年5月現在、日本の投資信託本数は5587本なのだそうです(日経調べ)。
増えまくっている投資信託の設定本数
近年、設定される投資信託の本数は年々増加しています。
こうした中、各金融期間では投資信託の取り扱い本数でも競っており、多いところでは1000を超える投資信託を取り扱っているわけです。
たとえば、2012年10月現在で主だった証券会社の投資信託取り扱い本数は以下の通りです。
SBI証券:1240本
楽天証券:1177本
マネックス証券:731本
auカブコム証券:365本
これほどまでに多い投資信託の中から本当に自分にあった投資信託を選ぶことはできるのでしょうか?
まずは、買う目的と投資対象を決める
投資信託を選ぶにはまず「買う目的」と「投資対象」をきめておくことが大切です。
これだけで1000以上の投資信託の中から数十本単位に絞り込むことが可能なはずです。
投資信託を買う目的・とれるリスクの大きさ
どのような目的で投資信託を買うのか?ということです。
たとえば、余裕資金を将来のために運用するというのであれば、ある程度のリスクはとることができるはずです。
それなら、投資信託の運用商品の中に株式や新興国債券などのややリスクがあるものでも大丈夫といった判断ができるかもしれません。
逆に、減らせないお金の運用ということであれば、リスクの低い先進国の債券投資信託や国内型の債券ファンドなどが中心になってくるものかと思います。
投資対象を決める
上の目的を踏まえて投資する投資信託の対象を決めていきます。
株式型 | 国内型 | 国内企業中心に投資。為替リスクはない。国内の株価動向に左右されやすい。 |
グローバル | 国内外の株式に投資をするタイプ。海外企業も含まれるので為替リスクあり。 | |
新興国 | 世界の新興国と呼ばれるエリアの企業に投資するタイプ。リスクは高い。為替リスクもある。ハイリスクハイリターン型。 | |
先進国 | 世界の新興国企業に投資をするタイプ。 | |
債券型 | 国内型 | 国内の債券に投資をするタイプ。投資信託の中ではリスクはやや低め。為替リスクなし。 |
グローバル | 世界の債券に投資をするタイプ。為替リスクがある。世界といっても特定の国を対象とするものもある。毎月分配型で多いのはこのタイプ。 | |
ハイイールド型 | 債券の中でも「ジャンク債」と呼ばれるリスクの高い債券に投資をするタイプ。ハイリスクハイリターン型。 | |
バランス型 | 様々な商品に投資をするタイプ。それぞれによって特徴は異なる。 | |
REIT型 | 国内型 | 国内の不動産(不動産投資信託)に投資をするタイプの投資信託。 |
海外型 | 海外・世界の不動産(不動産投資信託)に投資するタイプの投資信託。為替リスクがある。 |
上の区分は非常に大雑把なものですが、それぞれで特徴があります。
これらの中からどれが自分に向いているのか、どれに投資をしたいのかを考えておくとよいでしょう。
また、投資対象決めるときは「ベンチマーク」から探すのも一つの手段です。基本的に投資信託は、運用目標としてベンチマークを定めています。
このとき大切なのは自分の資産をどのような形で「組み合わせるか」です。
資産配分のことを「アセットアロケーション」と言いますが、投資信託を使うことでそれが簡単にできます。たとえば、国内株式と外国債券を組み合わせてリスクを小さくすること(分散投資)はアセットアロケーションの一つです。
また、現代ポートフォリオ理論では、投資成果を決定するのは個別銘柄の値動きよりも、ポートフォリオにおけるアセットアロケーション(資産の組み合わせ)」であるといわれています。
アセットアロケーションから考える投資信託では、具体的にどのようにして投資信託を使った資産配分をすればいいのかを説明していますのでそちらも参考にしてください。
投資すべきファンドはその中のごく一部
そのようなファンドの中でも、投資すべきものはごくわずかです。
たとえば、SBI証券で取り扱いの日経225に連動するインデックスファンドは22本もあります(2015年5月調査)。
これらは基本的には「同じ動き」をする商品です。その中から手数料が安いものが最も投資家が買うべきファンドです。
ニッセイ日経225インデックスファンド
販売手数料:無料
信託報酬:0.27%
岡三 日本インデックスオープン225
販売手数料:2.16%
信託報酬:0.648%
コストを見比べるとその差は「歴然」と言えるでしょう。同じタイプの商品を買うのに、無駄な手数料を払う必要性は全くもありません。コストが高い=良いファンドというのは100%勘違いです。
窓口で相談してみるのも手なのか?
また、証券会社や銀行の窓口などで相談するというのはどうでしょうか?
「投資信託は買う場所を選ぶ時代」でも説明しているとおり個人的には推奨しません。 一般に銀行窓口で販売している投資信託の手数料はネット証券などと比較して高いです(同じ投資信託でも)。
また、証券会社や銀行などの売り手が儲かるような商品を勧めることが多いです。このような点もあって、基本的にはお勧めしません。
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現在は三井住友カード(クレジットカード)と連携しており、クレジットカードでの積立投資ができ0.5%〜2.0%のポイント還元があります。
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