利益の分配方法で分類 / 投資信託の種類

投資信託（ファンド）は投資している投資家に対して利益を最終的に分配する必要があります。しかし、ファンドによってその利益の分配方法は様々となっています。ここでは、多くの投資信託で採用されている様々な分配方法とその特徴を説明していきます。

投資信託の利益の分配について

投資信託は当然リターンを求める商品ですから、ファンドがあげた収益は投資家に分配されます。しかし、ファンドによってその分配の方法は様々です。まず、投資信託における分配金では「分配金がでる」ものと「分配金がでないもの（無分配型）」に分類されます。

さらに、分配金がでるファンドにおいては「累積投資型（再投資型）」と「分配型」にわけることができます。基本的に、キャピタルゲインを狙うファンドの場合「無分配型」が多く、最終的に解約（または売却）で利益を取ればいいという考え方になっています。対して公社債投資信託や高利回りなどを謳う投資信託の場合は分配金が支払われるタイプが多く存在しています。

無分配型投資信託

無分配型投資信託とは、原則としてファンド自体が分配金というもの支払わないタイプの投資信託となります。利益自体をファンド側の内部に留保させることにより複利効果を狙うことができます。一般的には株式投信などに多く見られるもので、キャピタルゲインを目的としたファンドに多いのが、この無分配型投資信託です。

累積投資型（再投資型）投資信託

累積投資型（再投資型）投資信託とは、分配金が支払われるタイプの投資信託の一つです。しかし、分配金自体が直接現金で投資家に対して支払われるのではなく、再投資という方法により支払われるものです。MRFやMMFなど公社債投信に多く見られるもので、分配金が支払われると保有する口数が増加します。

分配型投資信託

分配型投資信託とは、高金利や高配当などを謳う投資信託に多く見られるタイプの分配金の支払われ方です。分配型投資信託の場合、一定時期ごとに投資家に対して分配金が支払われます。支払いの回数は投資信託により異なります。半年に1回のものや4半期に一回のもの、最近人気なのは毎月分配金が支払われる「毎月分配型」と呼ばれるファンドが人気です。